金利が1%上昇するとその負担増はどれくらいなのでしょうか?
一般的には、金利が1%上昇すると、総返済額が1.1~1.5倍ほど増加するといわれています。
といっても、金利が1%上昇した場合の返済額の差額は、金利が高いほどその差も大きくなるので注意が必要です。
具体的には、1%の金利上昇でも、1%から2%に上昇したケースと比較して、3%から4%に上昇したケースの方が返済額の差は大きくなります。
現状はまだまだ低金利が続いていますが、平成18年7月に日銀がゼロ金利政策を解除して以降は、いつ金利が上昇してもおかしくありません。
金利が上昇した場合を仮定して、シミュレーションを行っておくことが重要です。
金利が1%上昇したとき、具体的に返済額の差はどれくらいになるのですか?
たとえば、借入金額3,000万円、返済期間30年、ボーナス返済なしで住宅ローンを組んだ場合の概算は以下のようになります。
金利 |
毎月の返済額 |
1%金利上昇による差額 |
総返済額 |
1%金利上昇による差額 |
1% |
96,492円 |
- |
34,737,068円 |
- |
2% |
110,886円 |
14,394円 |
39,918,913円 |
5,181,845円 |
3% |
126,481円 |
15,595円 |
45,533,236円 |
5,614,323円 |
4% |
143,225円 |
16,744円 |
51,560,852円 |
6,027,616円 |
5% |
161,046円 |
17,821円 |
57,976,735円 |
6,415,883円 |
上記の表からは以下のようなことがわかります。
■金利が1%から2%に上昇したときには、毎月の返済額は14,394円増えただけだったのに、金利が4%から5%に上昇したときには、毎月の返済額は17,821円も増えている。
■毎月の返済額は対処できる範囲内でも、長期で考えた場合には、総返済額ではかなりの差がでてしまう。
よって、金利タイプを選ぶ際には、こうしたリスクも考慮して選択したいところです。 |