住宅ローンを組む際に金融機関の信用力というのは必要ですか?
以下のような場合には、住宅ローンの利用者は金融機関の信用力に影響を受けます。
■金融機関が破綻した場合の独自サービス
万一住宅ローンを借りている金融機関が破綻した場合には、それまで利用可能だったその金融機関独自の以下のようなサービスが、移管先の金融機関では利用できないことがあります。
⇒ 自動繰上返済
⇒ 繰上返済無料
⇒ 大幅な金利優遇など
■住宅ローンとの相殺
住宅ローンを借りていた金融機関に預金があった場合には、その預金は住宅ローンと相殺することが可能です。
■引継金融機関の利便性
金融機関が破綻した後、以下のような引継金融機関の利便性が悪くなるリスクがあります。
⇒ 支店の所在地
⇒ ATMの提携など
■住宅ローンの延滞
住宅ローンを借りていた金融機関が破綻した際に延滞があると、不良債権とみなされ整理回収機構などに債務が移管され、返済計画の見直しや一括返済を迫られる可能性があります。
金融機関の格付とは?
金融機関の格付とは、客観的に金融機関の信用力を判断する指標です。
預金者の場合には、この格付に注意する必要がありますが、住宅ローン利用者の場合にはあまり気にしなくてもよいと思われます。
というのは、住宅ローンの場合は、万一金融機関が破綻しても、通常は移管先の金融機関に債務が移転するだけですし、負債を抱えているのは利用者側だからです。
とはいえ、金融機関が破綻した場合には、それまでは利用できたその金融機関独自のサービス(たとえば繰り上げ返済が無料であるなど)は、その内容が変更される可能性はあります。
金融機関の信用力によって住宅ローンの審査は異なるのですか?
金融機関の信用力によって住宅ローン審査が厳しくなったりならなかったりということはありません。
どちらかといえば、住宅ローンの審査は引受保証会社の方針に左右されます。 |