固体伝播音とは?
固体伝播音は、音が、壁や床、給排水管などを通して伝わってくるものですが、大きく分けると次の2つのタイプに区別されます。
■軽量床衝撃音
■重量床衝撃音
軽量床衝撃音とは?
軽衝撃音というのは、スプーンなど軽いものを落としたときに出る音です。これには、ハイヒールなどのコツコツという音も含まれます。
軽衝撃音を防ぐには、カーペットを敷くなど床の表面材を替えるだけでかなり違ってきます。
普通の厚さのカーペットを敷くだけでも「うるさくて我慢できない」というものが、「やや気になる程度」になったり、さらに厚手のカーペットを敷くことによって「ほとんど気にならない」「聞こえるが気にならない」程度にまで下げることができるようです。
重量床衝撃音とは?
重衝撃音というのは、人が跳びはねるなど重いものを落としたときに出るドスンという音です。重衝撃音は、床の仕上げよりもコンクリートの厚さや重さ、工法が重要になります。
遮音性能の高いマンションの条件は?
上階からの重衝撃音と軽衝撃音の両方に対して遮音性能が高いマンションの条件というのは、次のようなものになります。
■スラブが厚いこと。
■床の表面が厚手のカーペットを敷いて仕上げられていること。
■表面をフローリングなどにする場合は、浮床工法などの遮音対策がとられていること。
ただし、これらの条件をすべて満たすには相当のコストがかかりますので、注意したいところです。
たとえば、スラブを厚くすれば建物全体の重量が増し、基礎を打つ段階から資材費や工事費がかかりますし、浮床工法は直張工法よりも施行が面倒で手間がかかります。
さらに、床全体の厚みが増しますので、マンションの階高を高くとる必要もでてきます。これらは、当然のことながらマンションの分譲価格に反映されてくることになります。
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