ラーメン構造とは?
ラーメン構造というのは、高層建物に多く見られるもので、建物の重量を柱と梁で支えます。一戸建てですとちょうど在来工法のような建て方です。
ラーメン構造は、柱と梁で支えるために、居室に柱が出っ張ったり、天井に梁が張り出したりします。なので、設計が上手くないと空間にデッドスペースが生じることがあります。
また、各住戸をずらして雁行型にし、通風、多面採光を可能にしようとすると、その分柱が多く必要になるのでコストアップにつながるケースもあります。
ただし、梁と柱以外の壁の部分については、建物を支えるうえでは直接関係がないので、開口部を広くとるなどの工夫ができるというメリットがあります。
壁式構造とは?
壁式構造というのは、主に低層の建物に多用されているもので、建物の重量を壁で支えます。一戸建てでいうと2×4(ツーバイフォー)工法のような建て方です。
壁式構造の場合には、梁や柱の出っ張りはありませんし、また、雁行型にしてもラーメン構造ほどにはコストアップにはつながりません。
よって、間取りの構成のうえでは自由度が高いといえます。
しかしながら、開口部を広くとると、それだけ建物を支える壁面が少なくなるので、耐力の面で制限されるというデメリットがあります。
他の構造もあるのですか?
現在は、ラーメン構造と壁式構造の両方のメリットを生かした構造工法が開発されたり、複合させた工法もありますので一概にはいえないのですが、基本的な構造としてはこの2つの工法ということになります。
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